TikTok のアプリを開けば聴かない日はないほど、爆発的な人気を博したこちらの楽曲ですが、その人気にさらに火をつける出来事が起こります。それは Lil Uzi Vert を招いたリミックスバージョンのリリースです。
StaySolidRocky の『Party Girl』などをはじめとし、 Lil Uzi Vert がアップカミングなラッパーのヒット曲に対してリミックスとして後から参加するパターンが目立っていましたが、今回も同じ手法でフックアップを行っています。
EP『Mud Baby』のリリース
Lil Uzi Vert が参加した『Adderall (Corvette, Corvette)』のリミックスバーションで話題となった Popp は、一週間後に EP 『Mud Baby』をリリースします。Toosii や Petty Levels に加え、Lil Uzi Vert が二曲に参加しています。
息子 Lil Skies のミュージック・ビデオが1000万回再生を突破し嬉し泣きする父 Mike Skies
2018年にはメジャーレーベルから初のミックステープ『Life of a Dark Rose』をリリース。
同ミックステープは Billboard Hot 200 にて23位デビューを果たし、最高10位を記録します。同作収録の『Nowadays』と『Red Roses』は、Billboard Hot 100 にてそれぞれ最高55位と69位を記録。メジャーデビュー・ミックステープとしては大成功と呼べる功績を残します。
さて、今回取り上げるのは「I Came From Nothing」という言葉です。意味はそのまま「何も無いところからやってきた(成功した)」となるわけですが、隠語や言葉遊び的要素を持つスラングというよりは、そのままの意味で言葉自体が流行した事例に分類されるでしょう。
Young Thug による影響
「I Came From Nothing」という言葉がこれほどまでにヒップホップシーンに愛されている要因を探る上で、無視できないのは Young Thug の存在です。この言葉がシーンで多用されるようになったのは直近の10年間だと言えますが、Young Thug は10年前である2011年にデビューミックステープ『I Came From Nothing』をリリースしています。彼はその後も同年に『I Came From Nothing 2』を、翌年に『I Came From Nothing 3』をリリースし、シーンに多大なる影響を与えました。
Young Thug による『I Came From Nothing』シリーズ
もちろん「I Came From Nothing」という言葉は、一般的ではない別の意味を有するスラングではないため、それ以前にもリリックなどにおいて使用されている事例は存在します。しかし、ここ数年での使用頻度の顕著な増加や、Young Thug が現行シーンに与えた影響の多大さを考えると、過言ではないと思います。
使用例
「I Came From Nothing」は現在も数々のラッパーたちによって言及され続けており、貧乏だった頃の経験と現在を比較するリリックとともに用いることが鉄板ネタとなっています。このセクションでは、例としてひとつリリックを引用し、ご紹介いたします。
Lil Baby – Intro
I dropped out of school didn’t get no education 学校を退学して教育を受けていないけど
My momma, she happy ’cause I finally made it 俺は成功してママは喜んでる
She living better, her house big as fuck ママの暮らしは良くなって、彼女に大きな家も買った
Buy her a Bentayga Bentley truck ベントレー・ベンテイガ (※1)もね
With a AP today, tomorrow switch it up 今日はオーデマ・ピゲ (※2) の時計、明日は違うブランド
Young Thug – Mannequin Challenge (feat. Juice WRLD)
We came from cookin’ noodles on the stove 俺たちはストーブの上でラーメンを作っていた時代から這い上がってきた
Young Thug のソロデビューアルバムに収録された、故 Juice WRLD との楽曲です。アメリカにおいて、インスタントラーメンは比較的安価で満腹感を得られることから、人気を博しています。日本製のインスタントヌードルは高額で販売されていることが多いですが、アジア系のスーパーマーケットでは韓国製のものが安価で販売されています。また、日本の企業が海外向けに生産した商品も多数存在し、そちらは比較的安価な価格設定となっています。
「昼食で200ドル使った」とラップした Gunna が話題となったように、YSL Records やその周辺人物は普段から高級な料理を口にしているようですが、そんな彼らを率いた Young Thug でさえも、安価なラーメンを調理コンロではなくストーブの熱で調理する時代があったようです。
Young Thug は他にも『I came a long way from shopping at clearance sales』(在庫処分セールで買い物をしていた時代から這い上がった) などとラップしており、一捻り加えられたリリックが興味深いです。
Ralo – How Could You
Remember us, we came from riding on that MARTA bus 思い出してみろ、俺たちはマルタバス (※1) に乗っていた時代から成り上がった
We came from watching movie theaters, I’m on that movie screen シアターで映画をみていた時代から這い上がって、今じゃ俺らは映画の中の存在だ
カナダ・トロントのラッパー Drake の6枚目のスタジオ・アルバム。2019年4月に初めてアナウンスされた同アルバムは、前作『Scorpion』のリリースから約2年半の月日を経て今年の1月にリリースされる予定。先行シングル『Laugh Now Cry Later』に参加した Lil Durk に加え、Roddy Ricch や Jessie Rayez らの参加が噂されている。
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J. Cole『The Fall Off』
ノースカロライナ州ファイエットビルのラッパー J. Cole の6枚目のスタジオ・アルバム。2018年リリースの前作『KOD』に『1985 (Intro to “The Fall Off”)』というアウトロ曲が収録されたことをはじめに、2019年11月には Cole が Day N Vegas Music Festival にて2020年内のアルバムリリースをアナウンス。
しかし2020年には、Cole はシングル2曲を発表するものの、結局アルバムがリリースされることはなかった。彼は『The Fall Off』の他にも『The Off Season』や『It’s A Boy』といったプロジェクトのリリースも示唆している。
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Travis Scott『Utopia』
テキサス州ヒューストンのラッパー Travis Scott の4枚目のスタジオ・アルバム。大ヒットを記録した前作『ASTROWORLD』のリリース以降、McDonald’s や PlayStation とのコラボレーションを果たすなど音楽活動以外でも活躍を見せてきた Travis は、2020年7月にニューアルバムのタイトルを発表。同年10月には、ラジオDJに向けて送った手紙にて、アルバムを2021年にリリースすることを仄めかした。先行シングル『FRANCHISE』に参加した Young Thug や M.I.A.、Future らに加え、Roddy Ricch や Don Toliver、Kevin Parker、Hit-Boy らの参加が噂されている。
Armani Caesar (アルマーニ・シーザー) は、ニューヨーク州バッファロー出身のラッパーです。2006年にバッファローのヴィジュアル / パフォーミングアート学校を卒業したのち、ノース・カロライナ・セントラル大学にて学業に励んでいました。
Armani Caesar
彼女は2011年に Buff City Records よりファーストミックステープ『Hand Bag Addict』をリリース後、2015年には『Caesar’s Palace』、2018年には『Pretty Girls Get Played Too』とコンスタントにスタジオアルバムのリリースを行ってきました。
ではなぜ、10年ものキャリアをもつ彼女を今回の記事に取り上げさせて頂いたのかというと、その理由は彼女のキャリアの躍進ぶりにあります。Armani Caesar は、ニューヨーク州バッファローのラップコレクティブ / レーベルである Griselda Records への加入を果たしたのです。
Griselda への加入後、4枚目のスタジオアルバムである『THE LIZ』をリリースしたことで、かなり大きな話題となりました。Conway the Machine や Westside Gunn、Benny the Butcher はもちろんのこと、プロダクションには DJ Premier や JR Swiftz、Danny Laflare などが参加しており、Griselda らしい作品に仕上がっています。
2. Rubi Rose
Rubi Rose (ルビ・ローズ) はケンタッキー州レキシントン出身のラッパー / モデルで、現在はジョージア州アトランタに拠点を移して活動しています。2019年の9月にリリースしたシングル『Big Mouth』がバイラルヒットを起こし、一躍有名になりました。
2つ目は、Cardi B と Megan Thee Stallion による楽曲『WAP』の MV への出演です。Kylie Jenner や Normani、ROSALÍA などの豪華ゲストに混ざって Rubi Rose もカメオ出演を果たしています。
『WAP』の MV でダンスを披露する Rubi Rose
このまま、プロジェクトをリリースしないまま2020年を終えてしまうと思われていた矢先に、急遽デビューミックステープ『For The Streets』をリリースします。8曲入りの比較的コンパクトなミックステープには、Cardi B によるスキットが挿入されたことや、Future と PARTYNEXTDOOR がゲスト参加したことでも話題を呼びました。本業であるラッパーとしても2020年を見事に締めくくったと言えるでしょう。
現時点では、ミックステープやアルバムなどというまとまった単位のプロジェクトをリリースしていない彼女ですが、UKドリルの重鎮である Headie One のアルバムへの参加、S1mba のヒット曲『Rover』のリミックスバージョンへの参加など、イギリスのヒップホップシーンにおいて名を轟かせ始めています。
リリース前に噂されていた Travis Scott や Post Malone、Lil Uzi Vert らとの楽曲や、前述した『Pissy Pamper (Kid Cudi)』に Kid Cudi 本人が参加したアップデートバージョン等は未収録だったため、今後それらを収録したデラックス盤がリリースされる可能性は高いでしょう。
ペンシルベニア州フィラデルフィアのラッパー Lil Uzi Vert によるアルバムです。焦らしの範疇を超えハードルが上がりきっていたにも関わらず、圧倒的なクオリティで全世界を揺るがした作品です。曲中に挟まれているストーリー性のあるスキットや、Working on Dying を筆頭にプロデュースされたサウンドが、アルバムに一貫性をもたらしています。
Stove God Cooks & Roc Marciano – Reasonable Drought
ニューヨーク州シラキュースのラッパー Stove God Cooks が、ベテランプロデューサー Roc Marciano とタッグを組んでリリースしたデビューアルバムです。荒々しくも着実で、覇気のあるラップを聴かせるブーンパップの作品です。Stove God Cooks のラップはもちろんですが、Roc Marciano のトラックにも要注目の一作です。Griselda など現行ブーンパップシーンに興味がある方に特におすすめです。
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G Herbo – PTSD
イリノイ州シカゴのラッパー G Herbo によるアルバムです。シカゴドリルを牽引してきた彼ですが、本作ではギャングスタの強い部分だけでなく、弱みを吐露した楽曲も見られ、彼の人間性が浮かび上がる良作となっています。Lil Durk や Chance the Rapper、Polo G などといったシカゴ勢はもちろん、Lil Uzi Vert や A Boogie、21 Savage などの勢いのある若手の参加にも注目です。
ミシガン州デトロイトのラッパー Big Sean による自身6枚目のアルバム。前作から約3年ぶりのリリースとなる今作では、「音楽への情熱を取り戻した」と語る Big Sean のメンタリティの変化と地元デトロイトへの愛が存分に表現されています。Hit-Boy がエグゼクティブ・プロデュースを担当した今作は、トラップとメロウなR&Bのバランスが程良く取れた傑作に仕上がっています。Dave Chappelle や Erykah Badu、Stevie Wonder ら豪華ゲストによるインタールードも絶品。
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Spillage Village, JID & EARTHGANG – Spilligion
EarthGang、JID、Hollywood JB、Jurdan Bryant、Mereba、6LACK、Benji. らからなるジョージア州アトランタのコレクティブ Spillage Village によるデビューアルバム。ヒップホップ、R&B、ゴスペル、ネオファンクなどを融合させたカオスな作風でありながらも、生音を多用したソウルフルな雰囲気がアルバムに一貫性をもたらしています。パンデミック下で制作されたという今作は、落ち込んだ人々の心を癒してくれるような多幸感溢れる1枚です。
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Benny the Butcher – Burden of Proof
ニューヨーク州バッファローのラッパー Benny the Butcher のセカンドアルバム。Hit-Boy が全曲のプロデュースを担当した今作は、2000年初期のブーンバップを彷彿とさせるソウルフルなビートが印象的な1枚です。Rick Ross や Freddie Gibbs、Lil Wayne らをはじめとする豪華ゲストにも決して主役を譲らない、Benny the Butcher のキレのあるラップが堪能できます。
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Blxst – No Love Lost
カリフォルニア州ロサンゼルスのプロデューサー/シンガー/ラッパー Blxst のソロデビュープロジェクト。2015年から音楽活動を開始し、プロデューサーとして Eric Bellinger や Kalan.FrFr らに楽曲提供を行っていた彼がセルフ・プロデュースで制作した今作は、90年代R&Bと現行ヒップホップの要素を融合させたサウンドと、程良く力の抜けた甘いシンギング・ラップが魅力的な1枚です。
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CJ Fly – RUDEBWOY
ニューヨーク州ブルックリンのラッパー CJ Fly のデビューアルバム。Statik Selektah が全曲のプロデュースを務めた今作は、90年代のブーンバップの影響を色濃く反映させたアルバムとなっており、土臭くグライミーなビートが堪能できます。ハイセンスなライミングはもちろんのこと、詰め込み気味の早口ラップからブーンバップ由来のゆったりとしたフロウ、更にはキャッチーなシンギング・ラップまでこなす CJ Fly の器用さが光る1枚です。
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Lil Baby – My Turn
ジョージア州アトランタのラッパー Lil Baby のセカンドアルバム。緊張感のあるトラップビートを軸に、Lil Baby がスキルフルなラップとエモーショナルなヴォーカルを絶妙なバランスで聴かせます。初期の Lil Wayne を思わせるバウンス調の『Same Thing』や、Three 6 Mafia『Throw Yo Sets in Da Air』をサンプリングした『Gang Signs』など、サウス・ヒップホップへの敬意も感じられる1枚です。
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Boldy James & Sterling Toles – Manger on McNichols
ミシガン州デトロイトのラッパー Boldy James と、同じくデトロイトのプロデューサー Sterling Toles のジョイント・ミックステープ。生音のフルートやサックス、オルガンなどを用いたジャズに、ソウルのサンプリングを組み込んだカオスなプロダクションが印象的な1枚です。Sterling Toles の変幻自在なドラムパターンやベースラインと、Boldy James の淡々としたブレないラップが絶妙にマッチしており、まるでラップの上でトラックが踊っているかのような感覚に陥ります。
ミュージシャンとして活動していくことを決めた Toosii はノースカロライナ州のローリーに拠点を移し、KingToosii 名義で『Label Me Deserve』や『Hell on Earth』などのミックステープを Spinrilla にて公開します。1作目のミックステープ『Label Me Deserve』には、Chance The Rapper の名曲『Angels』のビートジャックなども収録されています。
A lot of my fans are people who’ve been through things and I make insightful music that gives you that cry you need. You ever had a good pain? Like a pain that hurt, but it don’t really hurt, because it also feels good. I make that kind of music.
You knowing that shit kinda be hard when you, When your loved ones behind that, Them bars, you know, behind that cell 愛する仲間が檻の向こう側の部屋にいるという状況が、どれだけ辛いかわかるよな
All in them walls and shit like that and you can’t do not’in 仲間は壁の向こうにいて、俺は何もしてやれない
That shit hurt そんなの辛すぎるよ
Sitting here on the outside, I could only imagine how you feeling 俺はここに座って、お前が何を感じているかを想像することしかできない
Toosii と同じく South Coast Music Group にサインしているオハイオ州クリーブランドのラッパー DaBaby が、自ら命を絶った兄に捧げてリリースした EP 『Brother’s Keeper』に収録されている一曲です。Jetsonmade による声ネタのループトラックに、二人が詰め込み気味のラップを乗せています。
Jane and Finch 出身のラッパー。幼い頃から趣味として音楽制作を始め、SNS を通してファンベースを築いてきた彼は、14歳の頃にリリースした楽曲『No Time』が人気ゲーム『NBA 2K』で使用されたことをきっかけに注目を浴び始めます。キャリア初期から着実に人気を獲得してきた彼は、Drake や Kylie Jenner らにフックアップされるなど今最も注目されているトロントのラッパーの1人で、高めの声で歌うナヨナヨとしたラップが特徴的です。
LocoCity
Bleecker Street 出身のラッパー。2018年頃から楽曲をリリースし始めた彼は、『Do Sum』や『Krazy』等のシングルのバイラルヒットにより人気を獲得し、2019年にはデビュープロジェクト『Save Yourself』をリリースしています。歌心のあるラップ・シンギングが魅力的なラッパーです。
Lil Berete
Regent Park 出身のラッパー。素行の悪さが理由で、8歳の頃から約4年間、母国であるギニア共和国で叔母と共に暮らしていたという彼は、12歳の頃にカナダに帰国し、2017年に音楽活動を開始します。キャリア初期にリリースした『Turn Up』や『Real』等のシングルで注目を集め、2018年にはデビュープロジェクト『Icebreaker』をリリース。2019年リリースのセカンドプロジェクト『1 Way Out』には Calboy に加え Loski や Headie One らイギリスの人気ラッパーを客演に招くなど、現在多方面から注目されているラッパーです。ストリートライフを歌うリリックと、Lil Durk を思わせる高音フロウが特徴的です。
Clairmont The Second
Weston 出身のラッパー/プロデューサー。2013年に音楽活動を開始し、ライティングからプロデュース、ミキシングまで全て1人でこなす彼は、2017年リリースのアルバム『Lil Mont from the Ave』で一躍ブレイクを果たします。同作は Juno Awards (カナダの音楽賞) の「Rap Recording of the Year」にノミネートされ、更に2019年には同作収録の『Gheeze』が Prism Awards (同じくカナダの音楽賞) の「Hi-Fidelity Award」を受賞しました。トラップやジャズ、ゴスペルなどの要素をミックスした多彩なプロダクションや、スキルフルなラップ、落ち着いたヴォーカルが魅力的なラッパーです。
Smiley
Pelham Park 出身のラッパー。同郷トロント出身のスター Drake が、Pusha T とのビーフの際に Smiley の楽曲のリリックを引用したアンサー動画を公開し、彼は一躍注目を浴び始めました。更に Drake はアルバム『Scorpion』の制作時に影響を受けた作品の1つとして Smiley の EP『Buy. or. Buy』を挙げています。憂いを帯びた高めの声でフッドのストリートライフについてラップするスタイルが魅力的なラッパーです。
Sean Leon
Parkdale 出身のラッパー/シンガー/プロデューサー。彼は、同じくトロント出身のシンガー Daniel Caesar も所属していたレーベル IXXI initiative を2012年に立ち上げた後、その非凡なプロダクションと音楽性によってアンダーグラウンドを中心に人気を獲得。独自のスタイルを貫く実験的なサウンドが魅力的で、Kanye West のアルバム『Jesus Is King』の制作にも携わっています。キャリアも長く、既にプロデューサーとして成功を収めている彼ですが、今後ラッパー/シンガーとしても更に活躍すること間違いなしでしょう。