昨年突如としてシーンに現れた、今1番ホットなラッパーと言えば誰が思い浮かぶでしょうか。その1人として挙げられるのが、DrakeやLil Yachtyらに実力を認められ、現在人気急上昇中のラッパーYeatでしょう。
今回は、彼Yeatの生い立ちやキャリアについてご紹介します。
Yeatの生い立ち
YeatことNoah Oliver Smithは、2000年2月26日、メキシコ人の父とルーマニア人の母のもと、カリフォルニア州アーバインにて生を受けます。
10代半ばにオレゴン州ポートランドに移住した彼は、Lakeridge High Schoolに進学。バスケットボールやサッカーをしていたこともあったそうですが、それらに熱中することは特になく、次第に大麻やドラッグにハマっていったそうです。ドラッグに明け暮れる日々を過ごしたYeatは、自身の怠惰な生活を見つめ直し、音楽活動を開始します。
Yeatのキャリア
Lil Yeatというステージネームで活動を始めた彼は、2015年に楽曲をリリースし始めます。
「シンプルで、誰もが聞き覚えのあるような名前にしたかった」と語る彼は、Lilを取り除き、「Yeat」というステージネームに変更します。
Yeatは2018年に1st EP『Deep Blue Strips』をリリースします。
オートチューンを用いてメロディアスに歌うフロウを得意とするYeatは、T-PainやKanye West、Young Thug、Futureらから影響を受けたそうで、特に幼い頃から母親の影響で聴いていたT-Painのスタイルが、現在の彼の音楽性に多大な影響を与えているそうです。
1st EPのリリース後、ユニークなサウンドで注目を集めたYeatは、Wheezyや10Fiftyら著名プロデューサーを迎えたミックステープ『I’m So Me』を含む3枚のプロジェクトをリリースします。
2020年には『We Us』と『Hold Ön』の2枚のEPをリリースするなど、継続的なリリースを続けてきたYeatは、2021年に突如としてブレイクを果たします。
2021年にリリースしたミックステープ『4L』収録の楽曲『Sorry Bout That』がTikTokを中心にバイラルヒット。
その後、未リリース楽曲『Gët Busy』のスニペットがソーシャルメディア上で注目を集めることとなります。
大手レーベルInterscope RecordsとサインしたYeatは、待望のデビューアルバム『Up 2 Më』をリリースします。
先程ご紹介した楽曲『Gët Busy』は、DrakeがInstagramストーリーズで引用したことで更なる話題を呼び、Yeatにとって過去最大のヒットソングとなりました。
This song already was turnt, but here’s a bell
この曲は既に盛り上がっているけど、ここから更にベルが鳴るぜ
(実際に次の小節からベルが加わります)
Yeat – Gët Busy
同曲にこのようなラインがあるように、Yeatはエレクトリックなレイジサウンドに、ベルをアクセントとして付け足したビートを頻繁に用いており、自身のトレードマークとして提示しています。
今年2021年には、セカンドアルバム『2 Alivë』のリリースも控えているそうで、今後更なる活躍が見込まれるYeatから目が離せなくなりそうです。
Riku Hirai