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10. Brent Faiyaz – Larger Than Life
メリーランドのシンガーBrent Faiyazのミックステープ。
TimbalandやThe Neptunesの影響を感じさせる00年代R&Bサウンドをオマージュしつつ、A$AP RockyやBabyface Rayら現行ラッパーをフィーチャーすることでモダンなムードに昇華した1枚。煌びやかなサウンドと、哀愁漂う甘美な歌声に惚れ惚れする36分間。
9. MIKE, Wiki & The Alchemist – Faith Is A Rock
ニューヨークのラッパーMIKE、Wikiと、ビバリーヒルズのプロデューサーThe Alchemistによるコラボ作。
MIKEのディープボイスとWikiのハイトーンボイス、そしてAlchemistのサンプルチョイスが光るミニマルなビートが絡み合う傑作。特に、粘り気のあるWikiのラップはAlchemistのドラムレスビートと相性抜群。
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8. Ken Carson – A Great Chaos
アトランタのラッパーKen Carsonの3枚目のスタジオアルバム。
Playboi Carti『Whole Lotta Red』以降のトレンドを継承したレイジビートに、Ken Carsonのマンブルラップが映える1枚。歪んだ低音が際立つアグレッシブなサウンドながら、繰り返し聴けてしまうキャッチーさも兼ね備えた良作。レイジシーンにおける最高傑作の1つであることは間違いない。
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7. Asake – Work of Art
ナイジェリア・ラゴスのシンガーAsakeの2枚目のスタジオアルバム。
アフロビーツを軸に、アマピアノ的なアプローチをふんだんに取り入れた1枚。全編を通して暴れるログドラムとAsakeの脱力感のあるヴォーカルが、不思議な中毒性を生み出す。英語とヨルバ語を使い分けたライミングも巧みで、ヒップホップ/ラップ的な影響も随所に感じ取れる。
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6. Teezo Touchdown – How Do You Sleep At Night?
テキサスのシンガーTeezo Touchdownのデビューアルバム。
インディロックやパンク、ヒップホップ、R&Bをごちゃ混ぜにしたようなアルバムゆえに統一感はないものの、Teezoの抜群のポップセンスが光る1枚。時折若き日のAndré 3000を思わせる声で、力強く耳に残るメロディを歌い上げる様には、デビュー作とは思えない貫禄さえ感じさせられる。
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5. Sampha – Lahai
UK・ロンドンのシンガーSamphaによる2枚目のスタジオアルバム。
ジャングルやトラップ(ヒップホップ)等の電子的なリズムを刻みながら、生音をふんだんに取り入れたハイブリッドなアプローチを試みる。アンビエントかつ繊細なビートの上で、Samphaの温もりのある歌声が映える、多幸感に溢れた1枚。
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4. Earl Sweatshirt & The Alchemist – VOIR DIRE
ロサンゼルスのラッパーEarl SweatshirtとビバリーヒルズのプロデューサーThe Alchemistによるコラボ作。
ほとんどサンプルのみで構成されたAlchemistのドラムレスビートの上で、Earlの気怠く淡々としたラップが絡み合う1枚。11曲27分とコンパクトながらも、ソウルフルなものから不穏なものまで、全編を通して多様なサンプルチョイスが楽しめる。主役のEarlはもちろんのこと、今作で2曲に参加したVince StaplesのラップもAlchemistのビートと相性抜群。
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3. Daniel Caesar – NEVER ENOUGH
カナダ・トロントのシンガーDaniel Caesarの3枚目のスタジオアルバム。
ミニマルで洗練されたビートの上で、Danielのとろけるような甘い歌声が際立つ説明不要の極上R&B。セクシー且つ、切なさを助長する美しいファルセットは今作でも健在。同郷トロントの注目シンガーMustafaをフィーチャーした『Tronto 2014』 や、ボーナスバージョンでRick Rossの甘々ヴァースが追加された『Valentina』など、聴きどころ満載。
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2. Larry June & The Alchemist – The Great Escape
サンフランシスコのラッパーLarry JuneとビバリーヒルズのプロデューサーThe Alchemistによるコラボ作。
ドラムの鳴りを抑えたAlchemistの渋くミニマルなビートの上で、Larry Juneがレイドバックした低音ラップを聴かせる。ジャケ写通り、サンフランシスコのゴールデン・ゲート・ブリッジをドライブしながら聴きたい1枚。
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1. MIKE – Burning Desire
ニューヨークのラッパーMIKEの6枚目のスタジオアルバム。
ビートは、MIKE自身が別名義dj blackpowerとして大半をセルフプロデュースしている。ソウルやジャズのサンプルを軸としたビートの上で、MIKEの低く淡々としたラップが哀愁を生み出す。全編通してソウルフルながら、時に独特なリズムを刻んだり、歪んだドラムスが鳴り響いたりと、暖かさと荒々しさが共存したビートが至高な1枚。『U think Maybe?』では、ロンドンのサックス奏者Vennaをフィーチャーし、サンプルベースのアルバムに華を添えている。
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Honourable Mentions of 2023:
・Navy Blue – Ways of Knowing
・Jay Worthy & Roc Marciano – Nothing Bigger Than The Program
・Lil Yachty – Let’s Start Here.
・billy woods & Kenny Segal – Maps
・Mach-Hommy & Tha God Fahim – Notorious Dump Legends, Vol. 2
・Nicholas Craven & Ransom – Deleted Scenes 2
・Don Toliver – Love Sick
・Young Nudy – Gumbo
・Elmiene – El-Mean
・Bakar – Halo
プレイリスト『Album of the year 2023』: https://music.apple.com/jp/playlist/aoty-2023-xxs-magazine/pl.u-NpXmba7tmgrABjV?l=en
Written by Riku Hirai
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