Eminem が史上最高のラッパー17人を挙げる

ヒップホップ Youtuber、No Life Shaq さんの「史上最高のラッパーは誰か」というツイートに対し、Eminem 本人が回答した。

特に順番はないんだけど、俺にとっては、Lil Wayne、2Pac、Royce da 5’9″、Jay-Z、Redman、Treach、Kool G Rap、The Notorious B.I.G.、KXNG Crooked かな

加えて、Redman (2回目)、LL Cool J、Nas、Joyner Lucas、Kendrick Lamar、J. Cole、André 3000、Rakim、Big Daddy Kane などもそうだ

Eminem は、自身が考える「史上最高のラッパー」17人の名前を挙げた。

今週のリリース【6月14日〜】

[アルバム]

A Boogie wit da Hoodie – Artist 2.0 (Deluxe)

John Legend – Bigger Love

Smokepurpp – Florida Jit

NSG – ROOTS

Teyana Taylor – THE ALBUM

Pi’erre Bourne – The Life of Pi’erre 4 (Deluxe)

Tee Grizzley – The Smartest

City Girls – City On Lock

Black Eyed Peas – Translation

42 Dugg – Young & Turnt 2 (Deluxe)

Ralo – Free Ralo (Deluxe)

DC the Don – Come as You Are

Luh Soldier – Thug Luv

PG RA – God’s Gift

Shawn Scrilla – Call Me Scroll

MPR Breezy – Ain’t Going Out Sad

Goonew – Big64 2

[シングル]

J. Cole – Snow On Tha Bluff

Beyoncé – BLACK PARADE

Tory Lanez – Temperature Rising

Trippie Redd – DREAMER

Dax – Faster ft. Tech N9ne

Swae Lee – Reality Check

Saweetie – Tap In

NoCap – Count A Million (feat. Lil Uzi Vert)

YoungBoy Never Broke Again が車からの銃撃を受ける。

最新アルバム『38 Baby 2』をリリース後、音楽活動を引退すると宣言し、今もなお全てのSNSを停止させている YoungBoy Never Broke Again (以下、YoungBoy) が、昨日車からの銃撃を受けたことを明かした。

YoungBoy の友人である Og Monique のインスタグラムに登場した彼だが、ライブ内で昨日起こった出来事についてこう語った。

昨日、車から銃撃を受けたんだ。運が悪かったら死んでたかもしれない。

https://twitter.com/rapallstars/status/1271508206012059648?s=21

久方ぶりにインターネット上に姿を現した彼だったが、またもやファンをざわつかせるニュースとなってしまったようだ。

6ix9ine が Meek Mill や Future を「Drake の犬だ」とディス。

6ix9ine が Nicki Minaj を客演に迎えた楽曲『TROLLZ』をリリースすることを踏まえて、インスタライブを敢行。

6ix9ine は、ライブが始まってから数分で数々のラッパーにディスを飛ばした。

動画の中で、「俺は Drake がいなくても大丈夫だ」と豪語した後、Drake との数々のコラボレーションを行っている Meek Mill に対して以下のように発言している。

Meek みたいなことはしちゃダメだ。Drake のアレを口いっぱいに頬張るようなことをしてるんだよ、あいつは。

つまりは、Drake にこびへつらうことで売れているだけだと大胆にディスっている。

また、Future に対しても以下のように発言している。

Future のアルバムが売れたのは Drake との曲『Life Is Good』のおかげだ。

グラミー賞にノミネートされた Meek Mill やUSトラップシーンの立役者と言っても過言ではない Future に対しての大胆不敵な発言で、彼はまたもや SNS を沸かしている。

Conway The Machine が、ニュープロジェクト『From King To a God』のカバーアートを公開

NY・バッファローのヒップホップコレクティブ Griselda の一員である Conway The Machine が、制作中であるニュープロジェクト『From King To a God』のカバーアートを公開した。

https://www.instagram.com/p/CBTd00qBVmp/?igshid=13sxm2mnc8bh2

同じく Griselda のメンバーである Westside Gunn が4月にリリースしたニューアルバム『Pray for Paris』のカバーアートは、Virgil Abloh によって手掛けられたことで注目を集めたが、今回 Conway もヨーロッパの神話画のようなテイストのカバーアートを採用している。

本プロジェクトには Griselda のメンバーである BENNY the BUTCHER と Westside Gunn はもちろんのこと、Drake や 2 Chainz、Dej Loaf などの名だたるビッグネームのフィーチャーが既に決定している。

‪Playboi Carti と Iggy Azalea の間に第一子が誕生。‬

オーストラリア・シドニーのラッパー Iggy Azalea がインスタグラムストーリーにて Playboi Carti との間に第一子が誕生したことを正式に明かした。

昨年の12月に Playboi Carti と破局したことをストーリーにて明かした Iggy だったが、その後復縁した噂が話題となったり、子供を授かったお祝いに Rolls Royce の SUV を購入したことなどが報じられていた。

今回、事実を公にした彼女はこのように語っている。

私には息子がいる。

言うべきタイミングをずっと待っていたけど、時が経つにつれて、この知らせを世界に明かすことに対する不安が大きくなってきた。

彼 (息子) の人生はプライベートなものにしたいけど、これだけははっきりさせたかったの。

決して彼の存在は秘密ではないし、私は言葉に表せないほど彼を愛してる。

Lil Nas X や RMR の活躍からみる「カントリー・ラップ」の進化

2019年、世界中のチャート首位を独占した Lil Nas X の『Old Town Road』をはじめとし、現行ヒップホップシーンを盛り上げるニュージャンル「カントリー・トラップ」。

今回は、ヒップホップとカントリーミュージックの融合の歴史に触れながら、「カントリー・トラップ」とその注目アーティストについてまとめていきます。

ヒップホップとカントリーの融合

ヒップホップとカントリーミュージックの融合は、今に始まったことではありません。まずはその誕生について、簡単にご説明します。

Shawn Brown a.k.a. The Rappin’ Duke – Rappin’ Duke

1984年、スタンドアップコメディアンの Shawn Brown が 『Rappin’ Duke』なる楽曲をリリース。「主に西部劇や戦争映画にてヒーロー役を演じていた俳優 John Wayne(別名 Duke)がラップをする」というコンセプトの元作られた同曲が、その後のカントリー・ラップの礎となります。

Remember Rappin’ Duke? Duh-ha, duh-ha

Rappin’ Duke が「Duh-ha, duh-ha」って歌ってたのを覚えてるか

You never thought that hip-hop would take it this far

当時はヒップホップがこんなに盛り上がるなんて思ってなかっただろ

The Notorious B.I.G. – Juicy

The Notorious B.I.G. も自身の楽曲にて『Rappin’ Duke』について言及しています。

1987年にはカントリー・デュオ Bellamy Brothers が『Country Rap』をリリースします。

Bellamy Brothers – Country Rap

バンジョーやハーモニカを用いた王道カントリーサウンドにラップを載せるスタイルは、この頃から既に存在していました。

カントリー・ラップの進化

その後、一時的な流行として衰退しつつあったカントリー・ラップは、90年代後半に再び注目を浴びることとなります。

Kid Rock – Cowboy

ロックからファンク、ヒップホップ、メタル、ジャズ、カントリー、ブルースまで幅広い音楽性を持つミクスチャーバンド Kid Rock が、カントリーやサザン・ロックに影響を受けたサウンドの上にラップを乗せた楽曲『Cowboy』を1998年にリリースしました。

そして、今日のカントリー・ラップを創り上げたといっても過言ではないのが、Pimp C と Bun B からなるヒューストンのラップ・デュオ UGK です。

UGK は、1994年に、カントリー調のギターリフやピアノソロを用いた『It’s Supposed To Bubble』をリリースします。

UGK – It’s Supposed To Bubble

99年には『Belts to Match』にて初めて自身の楽曲を「カントリー・ラップ・チューン」と定義しました。

UGK – Belts to Match (feat. Smitty & Sonji)

Down here we ain’t makin’ hip hop songs know what I’m sayin’

ここで言っておくが、俺たちは「ヒップホップ・ソング」は作らない

We makin’ country rap tunes, so uh separate us from the rest

「カントリー・ラップ・チューン」を作っているんだ、他と一緒にしないでくれ

その後、カントリー・ラップ(あるいは「ヒックホップ」)は、UGK や Bubba Sparxxx、Nelly、Cowboy Troy など南部のアーティストを中心に人気を集めていきます。

Bubba Sparxxx – Deliverance

Nelly – Ride Wit Me (feat. St. Lunatics)

カントリー・ラップを押し上げた UGK の Pimp C は、2007年に惜しくも亡くなりますが、その後もカントリー・ラップを引き継ぐ新世代が現れます。

Big K.R.I.T. – Country Sh*t (Remix) [feat. Ludacris & Bun B]

また、新世代ではありませんが、Snoop Dogg もカントリー・ミュージシャンの Willie Nelson と楽曲制作を行ったりと、ヒップホップとカントリーのコラボレーションは絶え間なく行われてきました。

Snoop Dogg – Superman (feat. Willie Nelson)

カントリー・トラップの誕生

そして2017年、「カントリー」と、アトランタ生まれのヒップホップのサブジャンル「トラップ」が融合した「カントリー・トラップ」が誕生します。

Young Thug – Family Don’t Matter (feat. Millie Go Lightly)

カントリー調のギターリフに連続的なハイハットと808ベースをミックスしたトラックを用い、Young Thug が「Yeehaw」というカントリー由来のアドリブを放ちながら歌うようにラップする同曲が、いわゆる「カントリー・トラップ」の起源とされています。

もう1曲、初期のカントリー・トラップとして挙げられるのが、Lil Tracy & Lil Uzi Vert の『Like A Farmer』です。

Lil Tracy & Lil Uzi Vert – Like A Farmer

I’m sippin’ lean like a Coors Light 

「Coors Light」みたいにリーンを飲む

「Coor Light」とは、アメリカ南部及びカントリー・カルチャーにおける象徴的なビールブランドの名称で、Lil Tracy と Lil Uzi Vert は南部訛りを強調しながら、自身の生活とカントリーカルチャーを比較しています。

カントリー・ラップが「カントリー」に重きを置いていたのに対し、カントリー・トラップは「トラップ」をベースに構築されていることが、同曲のサウンドから窺えます。

そして、2018年から2019年にかけて爆発的にヒットしたカントリー・トラップ・アンセムが Lil Nas X の『Old Town Road』です。

Lil Nas X – Old Town Road (Remix) [feat. Billy Ray Cyrus]

Nine Inch Nails の『34 Ghosts IV』からサンプリングしたバンジョーの音色と、現行ヒップホップの王道トラップサウンドをミックスした同曲は、一時は Billboard のカントリー・チャートから除外されるものの、最終的にはカントリー・チャートに復活し、HOT 100にて首位を獲得しました。

「初めて(Old Town Road を)聴いたとき、明らかにカントリーだと思った」と語るカントリー界の大御所 Billy Ray Cyrus のリミックスへの参加もあり、同曲は17週連続1位という US Billboard 史上最長の記録を打ち出し、カントリー・トラップというジャンルを世界中に認知させました。

カントリー・トラップのネクストスターたち

Lil Nas X に続いて、カントリー・トラップを自身の楽曲に取り入れるラッパーも増えていきました。

Fly Rich Double – Big Boom

実はこの Fly Rich Double というラッパーは、Lil Nas X が『Old Town Road』をリリースする前からカントリー・トラップのスタイルを取り入れていました。様々なジャンルに挑戦したいと語る Lil Nas X とは異なり、Fly Rich Double はカントリー・トラップを軸に勝負していく意向を示しています。

RMR – Rascal

2020年突如として話題を集めたのがこのアーティスト、RMR(Rumour)です。SAINT LAURENT の防弾チョッキにバラクラバ(目出し帽)、そして銃という、如何にもギャング臭漂う装いの彼が発するのは、攻撃的なラップではなく美しい歌声。そのミスマッチさが話題を呼び、彼 RMR は一躍時の人となりました。

オハイオのカントリー・グループ Rascal Flatts のグラミー受賞曲『Bless the Broken Road』のメロディラインを引用した同曲がバイラルヒットし、今週末にリリース予定のデビュー EP『DRUG DEALING IS A LOST ART』には Westside Gunn や Future、Lil Baby、Young Thug といった錚々たる顔ぶれを客演に迎えるニューカマー RMR。未だ謎多きカントリー・トラップの新星に要注目です。

RMR『DRUG DEALING IS A LOST ART』
トラックリスト

おわりに

このように、80年代から90年代にかけて誕生した「カントリー・ラップ」は、ヒップホップ及びカントリー・ミュージックの両者に強く影響を受けながら進化し続けてきました。

ヒップホップシーンにおいてトラップというジャンルが主流になった今日にも、「カントリー・トラップ」と呼ばれるニュージャンルが生まれ、今や切っても切り離せない関係となったヒップホップとカントリー・ミュージック。今後の進化にますます目が離せなくなりそうです。

Written by Riku Hirai

Pop Smoke のデビューアルバムのリリース日が延期される

今週末にリリース予定だった 故 Pop Smoke の遺作であるデビューアルバムが、Black Lives Matter に関する現状を考慮した結果リリースを延期することが発表された。

アナウンスは彼が所属していたレーベル Victor Victor Records のインスタグラムにて発表された。声明によると、アルバムのリリース日は7月3日に延期され、その代わりに今週の金曜日には先行シングルとして『Meke It Rain』がリリースされることも明かされた。

6ix9ine と Nicki Minaj が新曲『TROLLZ』を明日リリースすることをアナウンス。

一昨年メガヒット『FEFE』にて共演した Nicki Minaj と 6ix9ine の2人が、新曲『TROLLZ』を明日リリースすることを発表した。

白い衣装にお揃いのレインボーヘアをあしらったツーショット写真がアナウンスと共に投稿されており、楽曲の公開と同時にミュージックビデオも公開されるようだ。

https://twitter.com/nickiminaj/status/1270719293831786496?s=21

さらに Nicki Minaj の公式サイトでは、本曲に因んだマーチャンタイズが発売されており、その売り上げは、プロテストの際に逮捕されてしまい、保釈金を出せない人々を救う団体である The Bail Project Inc. に寄付される。

https://nickiminajqueen.com/