Polo G が悪魔に魂を売ったとファンに証言する

メロディアスなドリルスタイルが功を奏し、昨年からバイラルヒットを生み出している Polo G。

そんな彼は、今年リリースしたアルバム『THE GOAT』のジャケット写真で GOAT (「Greatest Of All Time」の略語と「ヤギ」という意味を持つ単語) を見事なワードプレイで表現した。

そして、今から約二週間前にそのアルバムジャケットにそっくりな形のジュエリーを SNS 上で公開。

https://twitter.com/xxl/status/1271202396350353410?s=21

しかし、ファン達の間ではこれは「ヤギ」では無く「悪魔」を表していると噂になっていた。

魂を悪魔に売り、才能を得る代わりに27歳で死んだ多くのアーティストがまとめて「27club」 と呼ばれていたり、アーティストと悪魔の関係についての都市伝説は、音楽史上で今までも数多く語られてきた。

そして今回、そのことに対して Polo G 自体が TikTok 上で発言し、それに対してファン達がざわついている。以下がその動画である。

https://www.tiktok.com/@pologofficial/video/6841650499549269254

Lil Uzi Vert など、これまでも悪魔ネタはラッパーの間で使われがちであったが、 今回の彼の発言の信憑性はいかほどのものだろうか。

真偽の程はよしとして、新たなスタイルでヒットを起こす彼からは今後も目が離せない。

Post Malone が坊主頭と大きな骸骨のタトゥーを公開

今週の月曜日に、髪の毛を剃り落とし頭に大きな骸骨のタトゥーを入れた様子を少しだけインスタグラムにて公開した Post Malone。

今週初めに、インスタグラムに投稿したセルフィー。タトゥーの全容などは確認できない。

それ以降、オフィシャルから彼の新しい姿を確認できる写真は公開されていなかったが、本日 Post Malone のツアーフォトグラファーのインスタグラムにて鮮明な写真が公開された。

また、ここ数日の間に彼と遭遇したファンたちが撮影した記念写真からも、彼の新しい姿を確認することができる。

Drake と Busta Rhymes の未発表曲がリークされる

今年に入り、突然ニューアルバム『Dark Lane Demo Tapes』をリリースした Drake。

そんな彼の、ファンの間で話題となっていた楽曲『Need Me』が、『Sound 42』という名前でリークされた。

Drake の十八番である、メロディーを含んだシングスタイルのラップが披露された楽曲となっている。

上記の動画がその楽曲であるが、Drake がこの楽曲のリリースを拒んでいることもあり、この楽曲が正式にリリースされることはなさそうだ。

また、この楽曲の制作に関わった Swizz Beatz がこの楽曲のリリースを拒む Drake をディスっていることもあり、この楽曲を巡った動向に今後も目が離せない。

Rod Wave が交通事故を起こし、愛車のコルベットが大破

フロリダ州セントピーターバーグ出身で、美しい歌声とラップをミックスしたスタイルで注目を集めるラッパー Rod Wave が、交通事故を起こして愛車のコルベット C8 を大破させてしまったようだ。

Lil Yachty が交通事故を起こし、愛車のフェラーリを大破させてしまったニュースが舞い込んできたが、なんと Rod Wave も同日に事故を起こしている。

https://twitter.com/hustleheartedhq/status/1275253057618685952?s=21

Lil Yachty 同様に、愛車のコルベットは原型を留めないほど大破しているが、Rod Wave も幸いなことに命に別状は無く生還したようだ。

Rod Wave は Twitter にて、「みんなが自分を責めるなって言ってくれるけれど、おれは自分のことが許せないよ。」と事故を起こしてしまったことに対して自責の念に駆られていることを明かした。

https://twitter.com/rodwave/status/1275444547594579969?s=21

Lil Yachty が交通事故を起こし、愛車のフェラーリが大破

先日、待望のニューアルバム『Lil Boat 3』をリリースしたばかりのアトランタのラッパー Lil Yachty が、アトランタ市内のハイウェイにて交通事故を起こした。

事故の影響で愛車である赤いフェラーリは廃車を余儀なくされてしまうほど大破してしまった。

幸いなことに、運転していた Lil Yachty に大きな怪我はなく、九死に一生を得たようだ。交通事故を起こしたことを受け、Twitterでは「人生に感謝している。決して当たり前だとは思わないよ。」コメントしている。

米大型スーパー Walmart が、Lil Baby の 4PF ジュエリーの偽物を販売

アメリカ合衆国に拠点を置く世界最大のスーパーマーケットチェーンである Walmart が、Lil Baby のレーベルである 4PF (4 Pockets Full) のクルーチェーンの偽物を販売した。

偽物のジュエリーは日本円で約3000円程で販売されており、本物とはかけ離れた安価な価格設定となっている。

Lil Baby はこの一連の騒動にて、Twitter上で「Walmart、マジで何してくれてんだよ」とコメントしており、安価でフェイクジュエリーが流通していることに不満の意を表している。

また、4PF に所属しているデトロイト出身のラッパー 42 Dugg は、「Walmart が 4PF のフェイクジュエリーを売り出してるらしいぜ。誰か 42 Dugg に警笛を鳴らすように伝えてくれ」という内容の、今回の騒動と 42 Dugg おなじみの口笛のアドリブをかけた、ファンのコメントをリツイートしている。

https://twitter.com/_tjdabest/status/1275231651791097856?s=20

本物の 4PF チェーンは、アトランタのジュエリーショップである Ice Box によってオーダーメイドで作製されたもので、Lil Baby が自身が信頼を寄せるクルーのメンバーにしか配布していない。下記の動画で、Ice Box にて 4PF チェーンを購入する Lil Baby の姿を見ることができる。

Nick Mira – Juice WRLD のサウンドを創り上げた若き天才プロデューサー

爽やかでありながらメロディアスで、哀愁さえも漂う Juice WRLD の楽曲を作っているプロデューサーは誰なのかと疑問に思ったことはないでしょうか。

今回は Juice WRLD や Trippie Redd などにビートを提供するプロデューサー Nick Mira の魅力についてまとめてみようと思います。

生い立ちとキャリア

Nick Mira はヴァージニア州出身のアメリカ人で、現在19歳(2000年生まれ)という若きプロデューサーです。彼は昔からギターやピアノを弾くことが好きで、それが現在のプロダクションにも反映されています。

彼はキャリアを始めるにあたっての自分のインスピレーションとして、Pharell Williams や Kanye West、Metro Boomin などを挙げています。そんな彼は2017年、 Taz Taylor によって設立されたビートメーカーのレーベル Internet Money Records に加入します。

ちなみに、彼らのタグである「Inernet Money B**ch」は Nick がプロデュースした Trippie Redd の『Love Me More』や Lil Tecca の『Ransom』などで聞くことができます。また前述の『Love Me More』や、テキサス出身のラッパー 10k.Caash 、度々Nick のビートを使っている Ty Fontaine など、彼がプロデュースした曲には時折彼のタグが使われています。

『Love Me More』

これは Nick の当時の彼女の声を録音した「Hahahaha, Nick, you’re stupid」というタグです。

スタイル

Nick Mira は、小さい頃から弾いていたギターやピアノを使ったメロディアスなビートが特徴的です。彼の作る曲は、メロディアスでありながら切なさや哀愁を兼ね備えていることから「Emo Rap=エモラップ」に分類されるビートが多いです。

この例として、テキサス出身のプエルトリコ人ラッパー iann dior と Trippie Redd の『gone girl』が挙げられます。

『gone girl』

この曲はエコーがかかったギターの旋律が特徴的なビート上で、iann dior の若々しいフレッシュな声とエモラップの先輩的立ち位置の Trippie Redd の声が見事にマッチした曲です。また、彼は様々なインタビューで「音を重ねすぎなくても、曲をヒットさせることができる」と語っています。

その代表例が Lyrical Lemonade の MV でも大きく話題になった Lil Tecca のメガヒット、『Ransom』です。

『Ransom』

この曲はメロディと、ベルのような音を使った「パッ、パッ、パン」というベース音を組み合わせた点が特徴的です。

ハイハットや 808 のパターンが非常に単純なため、シンプルな音でもボーカルさえマッチすればヒットを生み出せるということを Nick は証明しています。哀愁が強いビートではありませんが、おすすめの1曲です。

ビート製作の生配信と「Mira Touch」

Nick Mira はたまにライブ配信サイト「Twitch」にて、ビート作りのライブ配信をしています。このライブ配信では、事前にアーティストからもらったボーカルを使ってビートを作ったり、10分でビートを作るチャレンジをしたり、音楽好きの興味をそそる絶妙なコンテンツが多いです。

最近のライブ配信では、Trippie Redd と Lil Nas X が別々で Nick に送信したボーカルを、それぞれのキーが同じであったために一つの曲にするという凄技を見せていました。この配信は後々、YouTube にもアップされているので見逃しても視聴可能です。

また、この配信中に Nick 自身や視聴者のコメント欄で何度も見かけるフレーズがあります。それが「Mira Touch」です。「Mira Touch」とは、Nick がビートにあるメロディやドラムを足したときや、シンプルにハイレベルなビートを作っている状況を意味する言葉です。みなさんも、ぜひこの「Mira Touch」を生配信で見てみてください。(彼のインスタストーリーを見張っていればたまにやっています)

Nick MiraとJuice WRLD

ここまで Nick Mira のスタイルやスキルについて述べてきましたが、彼のキャリアは Juice WRLD なしでは語ることができません。Nick や Internet Money の仲間たちは、Juice WRLD がまだサウンドクラウドで200人ほどしかフォロワーがいない時に初めて彼にトラックを提供しました。

そのトラックを使用したのが『All Girls Are The Same』です。この楽曲ではピアノに近いサウンドのシンセサイザーを重ねて、可愛げがありつつも切なさが際立った Juice WRLD にピッタリなメロディを作り出しています。

またドラムではハイハットをあえて少し乾いたような音にすることで、ビート自体に弾みをつけています。この曲の製作工程は、Genius の「Deconstructed」というシリーズにて取り上げられています(Nick は当時17歳)。

そして同時期に Juice の代名詞とも言える曲がリリースされます。それが『Lucid Dreams』です。この曲は Nick が作り出しそうなメロディーを Sting の『Shape Of My Heart』をサンプリングすることで彼の世界観を表現した曲です。

この名曲をサンプルするアイデアは非常に Nick らしく、サンプル元の凄まじい哀愁を残しつつ、トラップビートとして進化させた「エモラップ」の頂点のようなビートと楽曲です。これはまさに「Mira Touch」が起こった瞬間です。

この二曲が収録されているアルバム『Goodbye & Good Riddance』では8曲で Nick がプロデュースに参加しています。

それ以降も2019年の Juice の死まで多くの曲をプロデュースしました。その中から最後に一曲、2019年にリリースされた『Empty』を紹介します。この曲は美しいピアノの旋律がオシャレで、弾けるようなクラップとハイハットが特徴的なビートです。

このビートに、助けを求めるような Juice のボーカルと、フックの 「I feel so god damn empty」というフレーズが相まって、その言葉通り心に穴が開いたような感覚になります。個人的には Nick Mira のビートの中でも Juice の曲の中でも、かなりエモーショナルな気持ちになる曲で、最も哀愁度が高い曲だと言えます。

このように Nick Mira と Juice の相性は抜群なのです。だからこそ、Juice WRLD がいなくなって、この二人のタッグを味わえないことは本当に残念で仕方がありません。ちなみに Juice の死後にリリースされた『Righteous』も Nick がプロデュースした名曲なのでぜひ聞いてみてください。

最後に

Nick は上記の曲以外にも今は亡き XXXTENTACION と Trippie Redd の名曲『Fuck Love』や Young Thug のアルバム『So Much Fun』のイントロ曲『Just How It Is』など様々な曲に参加しています。まだ19歳という若さにも関わらず、様々なラッパーたちと音楽を作る Nick Mira に今後も注目です。

また、記事内で紹介した Genius の「Deconstracted」では、記事内で紹介した『Ransom』と『Empty』のバージョンもありますので、是非みてください。

最後までお読みいただきありがとうございました。

XXS オリジナルプレイリストはこちらから↓

https://music.apple.com/jp/playlist/nick-mira/pl.u-2aoqrRYuNWXxYz0?l=en

written by Dannie Ramsden

今週のリリース【6月21日〜】

【アルバム】

88GLAM – NEW MANIA

G-Eazy – Everything’s Strange Here

Yungeen Ace – Don Dada

Lil Durk – Just Cause Y’all Waited 2 (Deluxe)

CeeLo Green – CeeLo Green Is Thomas Callaway

Riff Raff – Vanilla Gorilla

Z-Ro – Rohammad Ali

‪IDK – IDK & FRIENDS 2 (In the Water Soundtrack)

August Alsina – The Product III: stateofEMERGEncy

Buju Banton – Upside Down

Bankrol Hayden – Pain is Temporary

Brian McKnight – Exodus

Prof – Powderhorn Suits

Louis the Child – Here for Now

Duki – 24

Arca – KiCk i

Kid Trunks – Moon

HAIM – Women In Music Pt. III

Dirty Projectors – Flight Tower

Friyie – Before the Flight

Rah Swish – Forever WOO (EP)

Max B – Charly (EP)

Meekz – Can’t Stop Wont Stop (EP)

Lord Finesse – Motown State of Mind (EP)

Che Ecru – CHE GOT WINGS (EP)

[シングル]

Megan Thee Stallion – Girls In The Hood

Jack Harlow – WHATS POPPIN (Remix) [feat. DaBaby, Tory Lanez & Lil Wayne]

Lil Mosey – Back At It (feat. Lil Baby)

Calboy – Rounds (feat. Fivio Foreign)

Blueface – Finesse the Beat

K Camp – Pineapple Juice

Tinashe & THEY. – Hopscotch (Remix)

Juicy J – Hella F****n’ Trauma

Usher – I Cry

Yung Pinch – Nascar Shawty

JPEG Mafia – The Bends!

Young Dolph – Blue Diamonds

Kevin Gates & Babyy Chris 2K – No Harm

Landon Cube – Eighties (feat. 24kgoldn)

24HRS – Number4

K Suave – Moan (feat. Trippie Redd)

Burna Boy – Wonderful

Lil Mosey – Back At It (feat. Lil Baby)

Day Sulan & Rubi Rose – BIG

ルイジアナのラッパー Hurricane Chris が殺人と窃盗の容疑で逮捕される

『A Bay Bay』のヒットで知られるルイジアナ州シュリーブポートのラッパー Hurricane Chris が19日金曜日、地元ルイジアナにて逮捕された。

KTBS の報道によると、Hurricane Chris こと Chris Dooley は地元ルイジアナのガソリンスタンドにて、自身の車を盗もうとしていた男を銃殺した。

さらに、その車は彼 Chris のものではなく、テキサスで盗難されたものだったそうで、彼は第2級殺人と窃盗の2つの容疑で逮捕された。

シカゴのラッパー Tray Savage が銃撃を受け死去

以前に Chief Keef 率いる Glory Boyz Entertainment に所属していたシカゴのラッパー Tray Savage が、銃撃を受けて逝去した。

Chicago Sun Times によると、Tray Savage こと Kentray Young は、19日金曜日午前11時にシカゴ南部のチャタム周辺にて何者かに首と肩を狙撃された。

その後、同伴していた Tray の彼女が通報し、彼は病院に緊急搬送されたものの、間もなく息を引き取った。26歳の若さだった。