DMX が薬物の過剰摂取により死去

先日、薬物の過剰摂取のより心臓発作を起こし緊急搬送されたニューヨークのラッパー DMX が、昨日(米時間4月9日)この世を去ったことが明らかとなった。

DMX は4月2日に自宅で薬物を過剰摂取し発作を起こした後、ニューヨーク州ホワイトプレーンズの病院に搬送され集中治療を受けていた。当時から彼の状態は深刻で、脳死あるいは植物状態に陥る可能性が高いと伝えられていた。生命維持装置を付け治療を続行していたものの、発作から約1週間後の4月8日時点で彼の脳に改善は見られず、昨日息を引き取った。50歳だった。

DMX こと Earl Simmons は1990年代後半から活躍してきたニューヨーク州ヨンカーズ出身のラッパーで、俳優としても活動していた。1998年リリースのデビューアルバム『It’s Dark And Hell Is Hot』は全米チャート初登場1位を獲得し、同年には映画『Belly』にてラッパー Nas と共演し、俳優デビューを果たした。その後彼は、2003年リリースの5thアルバム『Grand Champ』まで5作連続でチャート1位を獲得した。一時は引退を示唆した彼だが、その後も薬物依存と闘いながら音楽活動を続けていた。