ダボっとした服をきて、身体を露出しないことでよく知られている Billie Eilish。
彼女はその理由を、誰かの欲望の流通過程の中に自分をさらしたくないからだと過去に語っていた。
そんな彼女が今回、人類全体へと向けたメッセージともとれるショートフィルムを公開。
重厚で暗たんとしたサウンドの中で、ぽつりぽつりと語られる彼女の言葉は、「自己規定」をテーマに「女性であること」や「誰かからの評価」に対しての彼女の考えを示すものになっている。
下に全訳を掲載する。
君は私を知ってる?本当に?
君には意見がある。
それは私の考え・音楽・服・身体・に対しての意見。
私の着ているものを気に入らない人もいれば、称賛してくれる人だっている。
着ているものを見て、他人を馬鹿にしたり、私を馬鹿にする人もいる。
でもあなたは見てるでしょ、ずっと。
見られてないなんて思ったこともない。
今だってあなたに見られていて、認めてくれず、気晴らしでさえあると感じる
(みんなの眼差しを)気にして生きていたら、私は動くことすらできないわ。
もっと細く、弱く、柔らかく、細長くあって欲しいの?
主張しないで欲しいの?
肩をさらせばいいの?それとも胸?
私はお腹にしか価値がないの?それともお尻?
私が持って生まれた体をあなたは気に入らないの?
着心地が良い服を着てれば女じゃなくなるの?
重ね着してたら淫らで汚らしい女なの?
私の身体を見たことも無いのにまだジャッジしようとする。
どうして身体で私を判断するの?なぜ?
みんなが体の大きさを基準にしていると仮定してみるの。
みんなの体はどうだろう?「良い感じ」だろうか?
私が服をたくさん着ようが薄着をしようが
誰だって私が誰かなんて決められない、そんなことに意味なんてないのよ。
私の価値観はあなたがどう受け取るかに負っているの?
それとも私に向けた意見は「私のもの」じゃないの?
人にどう見られるか意識して生きる人たち、(特に女性は) 身体に異常に気を使わないといけない世の中など、彼女の意見がよくわかるビデオとなっている。
まとめるならば、彼女は「自分の価値観が自分のものであり続ける」ためにボディーラインを見せていないのだ。